どんな会社?!


昭和37年の創業です
昭和37年の創業です

私(大屋充徳/現社長)の父である創業者の先代社長大屋勝(まさる)は、事業家の道を歩みたいという志を持っていました。
しかし、傷痍軍人のため体が弱く、当時はお世話になっていた会社を続けて3ヶ月間も休むことがあったとか。

でも、 「良いモノを、綺麗に、しかも早く作る!」と業界では注目される存在でした。この実績や経験・ノウハウを活かして昭和37年に独立・開業したのが大実製作所の始まりです。

この独立・創業の時に先代社長の背中を押してくれた方には感謝しきりです。
それだけではありません。創業後、現在に至るまで……
・製品を納めさせていただいているお客様
・材料・資材などを供給していただいているお取引先様、さらには、
・財務的なバックアップをしていただいた金融機関の皆様方
・地域の皆さま など
その時々でお世話になったあらゆる方々のおかげで、今の大実製作所があり、これまで事業を継続できていると痛感しています。

この場をお借りしてあらためて感謝申し上げます。

EPISODE-01

私が会社を継ぐのは運命でした!

創業社長の勝(左)と現社長の充徳(中央)、そして現専務の昌稔(円内左)

創業社長の勝(左)と現社長の充徳(中央)、そして現専務の昌稔(円内左)

今でこそ、私、社長として毎日頑張っていますが、子供の頃は「家業だけは継ぎたくない!」って思っていたのです。でも、心の中には「ひょっとするとどこかのタイミングでいつかは…」って気持ちもあったのかもしれません。(笑)
とは言え、本当に継がされるのが嫌で嫌で、逃げ回っていたんです。

そんなある日、私が高校生の時でした。創業者である父(勝/まさる)が急に倒れたのです。
元々、体が弱かったこともありますが、従業員もいるし、どうしようって思って、当時、途方にくれていたのを思い出します。

でも、こうなったら覚悟を決めて、もう継ぐしかないですよねえ。私は大学進学どころか、高校も中退する覚悟で父の会社で手伝いをするようになりました。

最初はとにかく「何とかしなきゃ」って想いだけで、見よう見まねで機械に触っていましたが、それでは上手く出来るはずがありません。使い方を早く覚えないと仕事になりませんから、材料とノートを持って父のところに幾度となく足を運んでアレコレ聞いたのを鮮明に覚えていますね。

もう私は必死でした。「良いモノを作りたい!」っていう一心でしたから。
その気持ちを持ち続けてきたこと、そしてあとは気合いと根性で、ある日ようやく何とかカタチになってきたのです。

その時は創業者である父も喜んでくれましてね~。すると、それが特効薬となったのか、父は元気になって回復してくれたんですね。中退覚悟であった高校も無事に卒業できて、苦労してきた甲斐があったなぁって思いましたね。すべてが上手くいって本当に嬉しかったです。

でも、今思い返すと、何だか最初からレールが敷かれていたみたいで……。やはり私が会社を継ぐのは運命だったのでしょうね。(笑)

EPISODE-02

東京オリンピック(昭和39年)の頃

世の中、オリンピックやら万博やら景気が右肩上がりだった頃、大実製作所の職人は4~5人でした。当時は仕事の待遇とか給料のことなど、人事・総務のことで頭がいっぱいで、とにかく苦労してたっていう印象が強いですね。

そんなある時、事件が起こったのです。一斉に従業員が全員辞めてしまったんです。
これからどうすれば良いのかって考え始めたら、頭の中が真っ白になりましたよ。そんな状況でもお客様に迷惑なんてかけられる訳がありません。あの時は「ゼロになっても何が何でも独りでやってやる!」っていう意気込みでしたね。でも、ハッキリいえばあの時は辛かったですよ。

でも、結果的に、私との縁で働き始めてくれる従業員が徐々に増えていったんですね。有難いことです。まさにゼロからの再スタートでしたが、こうした経験があったからこそ、今の大実製作所があるのだと思います。

その後、おかげさまで仕事も順調に増えていくようになり、工場を現在の本社に移し、生産体制の拡充・整備を行いました。
その後もさまざまな困難がありましたが、私の想いを理解してくれた職人に助けてもらいました。そのほか、多くの取引先様や仕入先様、関係者の皆様のおかげでどうにかここまで歩んできました。

人との縁、本当にありがたいですね。あらためて感謝です。

EPISODE-03

大実が経営理念を掲げた理由

経営理念を掲げたのは、企業として正しい道を歩みたかったから

経営理念を掲げたのは、企業として正しい道を歩みたかったから

職人も増えてきたある日、ふと「このままで良いのか?」という想いにかられたのです。
もちろん、そのままでも良かったのかもしれませんが、企業として事業を正しく継続してゆくためにはどうすべきか?ということを考え始めたのです。

その時の大実には溢れんばかりの個性がキラリと光る職人が多かったのですが、だからこそ、皆で同じ方向を向いて仕事が出来るような、言わば羅針盤の様な方針があると良いと感じたんです。
それによって、各々の個性を活かしつつも、大実製作所が組織として、企業として歩み始め、あるべき正しい方向に進むことが出来るのではないかと。

それは…
●お客様に満足して欲しい
●人として成長して欲しい
●近隣(地域)も大切にしたい
といった趣旨のこと。これがのちの経営理念に繋がる訳です。

事業を安定的に経営を続けるためには、最低限のお金は必要ですし、お金の事は避けて通れません。しかし、何か行動を起こす際に、まずは、こうした理念が反映されているのか、ということを考えることこそが重要であり、それを実行することで「お金はきっとあとからついてくる」と思えることを、身をもって実感できたのです。

製造業を生業としている者として、
●技術だけでなく人間性の向上にも努め、
●お客様の満足を第一に、優れた「品質」「サービス」を提供することで社会に貢献する!
●そして誠意と思いやりを持ち、人や社会のために尽くします!

そんな理念を掲げ、大実製作所は企業としても人としても成長して参ります。


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